〜デイトレードとはどんな投資法か?〜

デイトレードとは、購入した銘柄をその日のうちにすべて売却決済したり、信用売り(空売り)をした銘柄をその日のうちにすべて買い戻し返済して、一日で損益(評価損または評価益)に関係なく売買を完結させ、翌日にポジションを持ち越さない取引方法です。

【注】ポジションを持ち越す、持ち越さないに関係なく、日々売買をすること自体をデイトレードと説明されている文献もありますが、当サイトでは、売買したその日にすべて決済する方法を対象に説明しています。

- デイトレの長所 -

  • うまくいけば有効に運用資金を回転し、短期に増大させることが可能。
  • 市場が終了した後に出る良悪材料の影響を受けにくい。
  • ニューヨークなど他の市場の影響を受けにくい。
    (とにかく日本の市場は海外市場に左右されやすい。日本だけでなく各国がグローバル化したためとも言える)
  • 事件、事故、などの外的要因の影響を受けにくい。
    (たった1回の要因ですべてをなくしてしまう可能性がある)
  • 値動きの激しい銘柄にもピンポイントで投資できる。参加しやすい。
    (このような動きをする銘柄を数日間保有するには、リスクが非常に高くなると思われます)
  • トレンドに関係なく投資できる機会が多い。
    (売りでも買いでも出動できる→信用取引のみ。またザラ場でのリバンド取りなど)
  • 信用取引の場合、金利や日歩をそれほど気にしなくてもよい。
  • 日々の損益を確実に把握できる。含み損益は確定していないので常に不安。
    (とにかく株価が心配で、夜も気になってよく眠れないということが少ない)
  • 数日後の株価を予想するよりも、数分後の2〜3円の値動きの方が的中率が高い。予想しやすい。
  • 経済や金融情勢など専門的な知識をあまり必要としない。
    (しかし企業の財務面や経済動向にはある程度注意を払う必要があります。また数年間トレードを続けていくうちに、そういった敬遠しがちな知識も知らず知らずのうちに身に付いてくるようです。それとトレードに関する技術面の勉強は、ルール決定などのためにしておいて損はないと思います)
  • 運用資金を流動性のある活況市場に移動できる。余裕があれば複数同時にできる。つまり資金を塩漬け状態のように眠らせてしまわず、活発に利用し運用できる。
    (株式→先物→FX→株式→FXなど)

- デイトレの短所 -

  • うまくいけば有効に運用資金を回転し、短期に増大させることができるが、当然『その反対に』損失も短期に増大する可能性がある。
  • 相場がトレンドに乗っていると、翌日寄り付きでギャップアップの旨みが取れない。
    (前日終値より窓を開けて翌日寄り付くことで、大きな損益が出やすい。ただしギャップダウンによる損失の回避ができる。これは結果論)
  • 常に相場に張り付き、値動きを注意深く監視する必要がある。
    (寄付きのみ、前場のみや売買注文の仕方など、各々の判断で自分の都合のいい時に自由にできる。←これは長所ですね!)
  • トレードツール、環境をある程度ととのえている方が有利と思われる。
    (地合いを感じて素早い判断が要求されるときがよくあるので、そのための情報などを表示できる環境にしておいた方が決断が早い)
  • 手数料がかさみ、結局手数料貧乏になりやすい。
    (デイトレの場合は特に証券会社の選択方法によって手数料に大きく差が出ます)
  • 大口投資家に飲み込まれやすい。
    (新興市場は特にその傾向が強いと思われます)
  • 中毒性があり、やめられなくなることもありうる。以前のパチンコブームによく似ていると思われる。(いとも簡単に勝ってしまったことが忘れられず、たとえ大きな損失が出ていても以前の勝ったときの快感がよみがえり、何とか取り返せると自分の都合のいいように解釈し、そのままのめり込み金銭感覚がマヒしてしまう破滅パターン)
  • 職人技のような要素というかセンスが必要かも?
    (一番大事な要素かも知れませんが?努力しだいでその職人技が身に付くかも?)
  • 過大なストレスの連続で体調を崩すこともありうる。
    (資金がなくなる前に体調不慮で市場退場の可能性もある?メンタル面が非常に重要になってくる!)

+ 投資法色々 +

  • スキャルピング:数秒から数分の間で取引を完結する。
  • オーバーランチ(OL):お昼をはさんで取引を完結する。
  • オーバーナイト(ON):翌日に持ち越し取引を完結する。
  • オーバーウィーク(OW):翌週に持ち越し取引を完結する。
  • スイングトレード(ST):数日にまたがる取引。
  • ポジショントレード(PT):数週間から数ヶ月にまたがる取引。
  • バイ・アンド・ホールド(B&H):数年にわたる取引。

+ デイトレでよく使う略語 +

  • ロスカット(LC):損切り。ストップロスとも言う。
  • ギャップアップ(GU):窓を開けて上方に寄り付き。
  • ギャップダウン(GD):窓を開けて下方に寄り付き。
  • ブレイクアウト(BO):直近の支持線や抵抗線を突き抜け、上離れや下離れする。
  • ジャンピングキャッチ(JC):高値飛びつき買い。
  • セリングクライマックス(SC):売りが売りを呼び一気に暴落状態になるが、需給のバランスが大きく崩れているため売りが希薄状態になり、今度は反対に買いが入りやすい状態になること。

デイトレードは、個人投資家自身の大切な運用資金を、大きな損失から守るための立派な投資法のひとつだと思います。一般個人が株式投資をする目的はほとんどの場合、投資した会社が成長するのを楽しみにするというのは後付けの理由であって、本音は自分に帰ってくる譲渡益や配当、優待だと思います。この見返りがなければ、よほどの余裕資金がある人か奇特な人でなければ、あえて不確実な投資などしないと思います。そしてそれは長期投資であれ、短期投資であれ、デイトレードであれ皆同じだと思います。


デイトレードは投資ではなく投機だとよく言われますが、それは扱う人のサジ加減でどのようにでもなると思います。どのような投資でもリスクを大きく取っていけば投機的になります。デイトレードは株式相場に対するスタイルのひとつだと思えばいいと思います。難しく考える必要はありません。むしろデイトレードやスイングトレードによって、株式市場や関連業界が活性化されているのは間違いないのです。またプロも有効な手段として昔から実行しています(昔の個人投資家は非常に高い手数料や発注の手間、板情報の不足などでやりにくかった)。


皆さんの大切な資金は、20年ほど前までは銀行や郵便貯金で定期に預けていれば金利が年利5〜8%ほど付いていて、また非常に安全でした。

しかし現在は皆さんもご存知のように金利はほぼ0です(2006年3月現在)。そのため2002年頃からだったと思います。これからは自分の資金は自分で管理運用しましょうという雰囲気になってきました(ペイオフの影響など)。それと同じくして、証券会社のネット環境向上や手数料の自由化、証券税制の優遇等で一般個人でも気軽にできるようにととのい、一気に火が付いたように思います。


ひと昔前の株式投資は、一般個人には敷居が高くある程度の資金も必要で、手数料も非常に高かったです(今でもまだ高いと思いますが)。また危険というイメージもありましたが、ネットトレードによってその敷居がほとんどなくなってしまい、あっという間に個人の資金がどんどん株式市場へ流入して行き、2005年の様な活況を浴びるようになりました。その結果企業も株価上昇に伴い資産に余裕が出てくるようになり、徐々に設備投資などをして日本経済が活発に動くようになりました。2005年の株価上昇の牽引そして日本経済の上昇は、個人投資家のおかげだと言っても過言ではないと思うくらいです(外国人の影響も大きいのですが)。その反面、あまり実態のない株価のようにも思いますが、必ずしも景気=株価ではありません。また株価が先行し実態経済は遅れてくる傾向が多いようです。 いづれにせよ個人投資家が活発に株式市場に参加できる環境であれば、日本経済に与える影響も少なくないと思われます。そして、株式会社という形態をとっている上場企業は株価を無視することはできないということです。


株式市場で売買をしているのは個人投資家だけではありません。銀行や生保、年金、証券会社などの機関投資家や、外国人投資家、ファンド系、仕手筋、百戦錬磨の専業トレーダーなどたくさんのプロの投資家達と、同じ市場という土俵で資金の奪い合いをしているのです。はっきり言って個人は不利な条件で無謀にもその土俵に立っていることを認識しなければなりません。普通はプロの世界とアマチュアの世界は区別されることが多いですが、アマチュアの中でも特別優秀な人のみ参加できるのが普通です。

そう考えるとある意味プロと同じ土俵で勝負できることはすごいことですが、負けて当たり前の様にも思えます(格好のカモとも言える→正に弱肉強食の世界。初心者だからと言って大目に見てくれるような甘い世界ではない無情の世界!)。


莫大な資金量に独自の優れた情報源とスピード、トレード環境の圧倒的な充実度、それに投資する立場の違い(他人の資金で運用している)などプロに有利な点はたくさんありますが、個人がプロよりも有利な点は特にこれと言ってありません。

その中で資金を運用するのですから、個人であれ本当にしっかりとしたリスクマネージメントをしなければ、とてもこの世界では生き残れないと思います。

そのリスクに対応するための方策のひとつに、個人の場合は短期売買やデイトレードが多少有効ではないかと言うことです。しかし決して安全と言うことではありません。扱いを間違えれば大きな損失を生じるのは投資全般に皆同じなのです。


個人の場合、自分でリスク管理をするのですが、すべて自主的に決定し実行しなければなりませんので、おのずと甘えや欲が出てきます。決めたことを破っても厳しい罰則があるわけでもありません。結局、運用成績は株式投資をやめるまでは分かりません。やめた時点でプラスだったのかマイナスだったのかという事です。

ちなみに私の経験上(ギャンブルですが)大きく儲けた経験のある人ほど、とんでもない大ケガをしやすいように思います。


2005年は結果的にビギナーズラックだったと思います。しかし2006年以降はどうなるかまったく分かりませんので、くれぐれも住宅購入のために貯めていたお金とか、子供のために貯めていたお金など、〜のために貯めておいた重要なお金は、絶対に使わないことです。たぶんそれだけは間違いないと思います。

そのため、とにかく気楽な余裕資金で、力まずにリラックスしてのぞめるスタンスを保ちながら(肩に力が入りすぎていませんか?)、株式市場と仲良く付き合っていけるようにするのが、一番簡単な利益を残せる第一歩ではないかと思います。

以下の書籍は、有名な投資本で読み物としてもおもしろいです。投資の側面というか本質と言うか、とにかく一度は読んでおきたいおすすめ書籍です!(ちょっと解釈のむずかしい物もありますが、読み進めていくうちに徐々に理解が深まっていくと思います)

【?1】デイトレ、短期売買の肝となるタイミングや心理面の対処、資金管理などバランスよく、しかも大変具体的にわかりやすくコンパクトに解説されています。早い!うまい!安い!と三拍子そろった様なおすすめ本です。

【?2】とにかく、よく読み返している本です。特に第5章以降は、暇があったら読んで、気持ちを新たにしています!

【?3】短期投資でもファンダメンタル部分をうまく生かせばチャンスがあることをわかりやすく解説されています。

【?4】ライブドアショック後に読んで、気が楽になりました。もっと早くに読むべきでした。